スンドゥブチゲの作り方・レシピ|ミニダッチオーブンを使った鍋料理
この記事では、スンドゥブチゲの作り方をご紹介いたします。スンドゥブチゲは、豆腐を使った辛みのある鍋料理で、韓国料理のひとつです。その昔、某焼肉居酒屋店でよく調理していたレシピを再現してみました。ミニダッチオーブンですと1人分を作るのにちょうど良かったです。もちろん土鍋や石鍋などの調理器具でも作れるレシピですのでぜひご参考ください。
スンドゥブチゲの材料(1人分)
食材 | 分量 | 備考 |
---|---|---|
豆腐 | 1/2丁 | 4等分にカット |
あさり | 適量 | 砂抜きしておく |
豚バラ肉 | 2枚 | 一口サイズにカット |
長ねぎ | 20g | 斜め切り |
水 | 250cc | |
A ごま油 | 小さじ1 | |
A コチュジャン | 大さじ1 | |
A 鷹の爪 | 1本 | |
A 粉末唐辛子 | 小さじ1 | |
A おろしにんにく | 小さじ1 | |
A 鶏がらダシ | 小さじ1 | |
A ナンプラー | 小さじ1 | |
A お酒 | 大さじ1 |
スンドゥブチゲの作り方
- 塩分濃度3%の塩水であさりを砂抜きしておく
- 材料Aを混ぜ合わせ、スンドゥブチゲの素を作る
- 豆腐1/2丁を4等分、ネギは斜めぎり、豚肉は適当な大きさにカットする
- フライパンに分量外のごま油を引き、あさりと豚肉を色が変るまで炒める
- ②のスンドゥブチゲの素を加え、具と絡めながら軽く炒める
- 水と豆腐を加え、強火にかける
- 沸騰したら少し火を弱め、そのまま4分煮込む
- 長ねぎを加えてさらに1分煮て、卵を落とし入れたら完成
スンドゥブチゲの実践
ここからは実際にスンドゥブチゲを作っている様子をご紹介いたします。
スンドゥブチゲの素を作る
はじめに、ボウルに材料Aを加えてよく混ぜ合わせておきます。これをスンドゥブチゲの素とします。ナンプラーが苦手な方は、醤油を代用してください。また、コチュジャンがない場合は、豆板醤小さじ1と甜麺醤大さじ1で代用できます。辛さは粉末唐辛子や鷹の爪の量で調整してください。
▼ もっとパパッと作りたい方は、スンドゥブチゲの素を使うと良いでしょう。
スンドゥブチゲの調理
ミニダッチオーブンにごま油を引き、強火で熱します。そこへあさりと豚肉を加え、豚肉の色が変わるまで炒めます。スンドゥブチゲの素を加えて肉と絡めながら軽く炒めます。軽く炒めることでコクのあるスープに仕上がりますので、ぜひ最初にスンドゥブチゲの素を炒めましょう。 豚キムチ鍋(チゲ鍋) でも同じようにコチュジャンと豆板醤を最初に炒めてコクを出しています。
分量の水を加え、豆腐を静かにおきます。私は絹豆腐で作りましたが、おぼろ豆腐の方が本来のスンドゥブチゲに近くなるかもしれません。そのまま沸騰させて、沸騰したら火を弱めて4分煮込みます。
長ねぎを加えてさらに1分煮ます。最後に卵を落とし入れたら完成です。鍋がグツグツ湧いている状態で提供するとお店っぽい雰囲気が出ると思います^^
\ミニダッチオーブンのアイデアレシピ/
スンドゥブチゲの雑学
スンドゥブチゲとは
朝鮮語でスンドゥブは「純豆腐」、チゲは「鍋料理」の意味になります。純豆腐というのは、日本のおぼろ豆腐のような柔らかい豆腐だそうです。
日本版のwikipedia によりますと、スンドゥブチゲは次のような料理になります。
小型の土鍋(トゥッペギ)などにアサリやシジミを敷き、スンドゥブと肉・野菜を入れて水またはスープを張り、コチュジャン、唐辛子粉、にんにく、ごま油などを使った合わせ調味料で辛味の味付けをして煮込み、最後に生卵を落とす。
また、 韓国版のwikipedia では次のように書かれていました。
スンドゥブチゲはスンドゥブを主材料とした韓国料理のチゲである。 部材料としては、貝、肉、豆腐、ネギ、にんにく、コチョウ、塩などが使用されるが、時には卵やキノコ、フチョウガル、唐辛子油などを入れることもある。
元々は庶民的な料理ですから、作り方も家庭それぞれで色々ありそうです。
韓国ドラマの梨泰院クラスでも、長家の会長チャン・デヒが「スンドゥブチゲ」を食べてたシーンが印象的で忘れられませんよね。
スンドゥブチゲの歴史
スンドゥブチゲの歴史は、 日本版のwikipedia によりますと次の通りです。
1990年代、スンドゥブ・チゲは米国ロサンゼルスのコリア・タウンの人気メニューになった。豆腐が健康食品ブームでもてはやされたことが背景にあげられる。1996年にオープンした専門店「BCD TOFU HOUSE(北倉洞スンドゥブ)」が米国内にチェーン展開を始め、やがて韓国に逆輸入されるに至る。それまで、一部に有名店はあったものの概して食堂の安いメニューというイメージのスンドゥブだったが、逆輸入専門店チェーンに加えて国産の専門店チェーンも誕生し、競争を展開するまでになってしまった。
また、 英語版のwikipedia を翻訳したら次のような内容が書かれていました。
朝鮮戦争後、韓国から帰国した米軍軍人の中には、チゲのレシピを持ち帰った人もいました。1986年、モニカ・リーはロサンゼルスのコリアタウン地区にビバリースーン豆腐をオープンし、米国で初めて純豆腐チゲを専門とするレストランとなりました。1990年代までに、純豆腐チゲレストランは全米で人気が高まりました。この料理は、韓国の初代移民であるHee Sook Leeがコリアタウンのバーモントアベニューに彼女の純豆腐レストランBCD豆腐をオープンし、全国チェーンに拡大したときに、さらに広く知られるようになりました。その人気から、最終的に韓国に持ち帰られました。
以上のことからまとめますと、朝鮮戦争やコリアンタウンの関係でスンドゥブチゲが全米で広まって人気になり、それが韓国で逆輸入されて日本にも広まった感じですね。 私も2000年代に某焼肉居酒屋店で、調理場でスンドゥブチゲをよく使っていました。懐かしいです^^